暗い路地沿いの車中に戻ると、全員がすやすやと寝息を立てていた。
仕方ないよな、9時半から5時までぶっ通しで動物園満喫しちゃったしね。
この界隈から数キロ行くと、思ってもいなかった大きな看板と行列が見えてきた。
「パパ、おなかすいた・・・」 寝ぼけ眼の上の子がぽつりと言った言葉に、下の子がふと目を覚ます。
「おい、着いたぞ。」 車を出ると昼とは違いひゅんとする冷気。 多摩の夜は冷え込むのだな。
芳名帳に名前を書き込み、隣りのパン屋さんなどを冷やかしながら待つ。
こういうファミレス仕様の並び方は子連れには有り難い。
「ここ有名店なの?」 「うーんっと、確か○○本にも昔載ってた気がする。ここなら座敷席があるって見た気もするし。携帯なびでは☆付いてるよ。」「ふーん。」
「四名でお待ちの方、どうぞぉ。」 それこそファミレスのソレのような声の若いスタッフが表に出てきてナビゲーションを告げる。
座敷席に誘導してもらえ、歩きっぱなしだった腰がふっとため息を付いた。
「メンマ!メンマ!めんま!」 上の子は呪文を唱える。
「タカナ!たかな!高菜!!」 大人気なく妻が続く。
「ギョウザ、ギョウザ、ねむいっ!」下の子が答える。
日本で唯一?とかなんとかの、「長崎らーめん」だとかなんとか聞いたかな?
聞き違いだったかな? 確かに長崎と言えば、ちゃんぽんと言う印象だな。
薀蓄口上、「これぞ”まさに”トビッキリ、ウォー・・・な 駄洒落」である。
デフォルト設定は安い。 チャーシュー、メンマ、あおさ、ネギ、紅生姜、で 480円。
あご出汁をブレンドしたという薀蓄豚骨スープは、本当にあご出汁の旨味が重なった感じで、深みがあり面白い。
麺が想像していたより太めで多加水な中華麺だった。
麺箱には「ラーメンショップ西海」の文字。
八王子とかにもたくさん支店があるみたいだから、自社製麺でもしているのかな?
チャーシューは柔らかいもの。メンマが結構好きだったかな。
作り手としては、コレがツボなのだろうけど、あおさの風味が苦手だった。あおさ自体は好きなのにな。。。
スライスの紅生姜が珍しいが、硬くて食べられないな。
味玉は品名通り、トロ〜リとした黄身具合。
餃子は、どんだけ背脂入ってんだ?ってくらい油が流出するタイプ。
そのためかやや柔らかめの餡となっている。
皮がさくっとしてて美味い。
奇を衒ったふうの口上の割りに、オーソドックスな味わいのラーメンって印象だったか。
飛躍しすぎだが、チャンポンっぽい味わいにも似た印象もあった気がしたり。
近所の家族連れが気軽に食べに訪れられる店作り、メニュー陣でほっとできるひと時を頂きました。
【ラーメンショップ西海】
東京都多摩市落合3-11-2
042-339-4948
11-売り切れ
無休
Author:k3